次のことに気をつけて生活してください。
1.おしりをきれいに おしりを汚していると細菌が繁殖し、かゆくなったり炎症を起こします。 排便のあとはできるだけきれいにしましょう。
2.便秘・下痢に気をつけましょう 便秘をすると硬い便がたまって、肛門を傷つけることがあります。 また排便のとき強くいきむため、肛門付近のうっ血をきたします。 下痢は肛門を刺激し不潔にもなり、細菌感染を起こしやすくします。
■排泄の仕組み 胃や小腸に食べ物が入ると、その信号が大脳に送られ、胃腸に蠕動運動が起こる(胃・大腸反射)。液状の便は、蠕動運動により大腸の中を送られながら、徐々に水分が吸収させていく。 やがて粥上になり、半粥上、そしてS状結腸の辺りで固まる。 便が直腸に運ばれると、大脳から指令が送られ、「便意」を感じる。 すると、肛門括約筋が緩み、便が排泄される(直腸、肛門反射)。
■便秘の種類 ・機能性便秘 腸の働きが低下するために起こる便秘。 機能性便秘は、大きく3種類に分けられ、それらが混ざって起こったり、日によって替わることもある。 ・弛緩性便秘 ぜん動運動が弱く、便が大腸を送られていかない。 便が出る回数が少なく、便は硬くて黒っぽい。
・けいれん性便秘 大腸がけいれんするように動き、便が大腸を送られていかない。 腹痛を伴うことが多く、食後に起こりやすい。
4.トイレで強くいきまない 排便のとき強くいきむと、肛門のうっ血や出血をきたすことがあります。 また力仕事とか過激なスポーツなども肛門に負担がかかるのでよくありません。
5.腰を冷やさない 腰を冷やすと肛門の血行が悪くなるので、よくありません。
6.立ちっぱなし、座りっぱなしは控えましょう 座りっぱなしや立ちっぱなしでいると、校門のうっ血をきたすことがあります。 ときどき軽く体操をして、血行を良くしましょう。 また、長時間のドライブは避けましょう。
7.酒、コショウ、からしなどの刺激物は避ける 酒などのアルコール類、コショウ、からしなどは肛門を刺激し、うっ血をきたします。 できるだけ控え目にしましょう。
8.間違った治療は禁物 正しい診断をつけてもらうことが、”ぢ”の治療の第一歩です。 腸の病気でないことを確かめてもらうことも大切です。
9.食物繊維を摂取する 食物繊維は快便の救世主です。 食物繊維は海草やキノコ穀物などに多く含まれる成分で人間の消化器では消化されず便と一緒になって排出されます。 この食物せんいが肛門の健康を守る大きな働きをするのです。 食物繊維を多く含む食品は便の硬さを増し便秘を予防してくれます。 便秘が解消されれば便秘が主な原因となる裂肛等の痔にも大きな効果が期待出来ます。
10.適度な運動を心がける 適度に体を動かすことは痔にとって非常に有効です。 便秘にもこれと同様のことが言えます。 適度な運動は腸の蠕動運動を活発にし、便を押し出すのに必要な腹筋もきたえます。 また食欲を増進し、寝付きや寝起きも良くなるので快便に必要な生活のリズムも自然に作れる様になります。 もちろん快便によつて痔になりにくくなることはいうまでもありません。 ウォーキングや水泳など、おしりに負担をかけない全身運動を習慣化するとよいでしょう。 |